退職するつもりが…

お腹にいる姫は、6月に生まれる予定で、王子とは14か月違いの年子になる。

自分の生まれ育った場所から離れての子育てはただでさえ大変。しかも年子となればなおさら。頼れる親も近くにいないので、悩んだ末、ひとまずカレッジでの仕事を諦めることにしていた。

日本でいう退職届にあたる resignation letter を書き、さぁ送ろうと数週間ぶりに職場のメールにアクセスしたら、いくつか新しいポジションの公募があった。

その中の一つに、家から数分の距離にあるキャンパスで、乳児がいるママさん向けのクラスを担当するインストラクターの募集を見つけた。恐らく、シリアからの難民を多く含むクラスだろう。

難民としてカナダに移り住む人の中には、母国で教育を受けていなかったり、その教育期間が限られてる人がいる。その多くは女性だ。

私は過去にそういう母国語でのリテラシーがない、もしくは限られてる人たちのクラスを担当したことがある。そして、今まさに、私自身がカナダの地で子育て真最中!これは、私のためにある仕事ではないか!と、ちょっと運命を感じてしまった。

退職しようと決意したのに決意が鈍りつつある私。

グレに相談したら「トライしてみなよ、いいチャンスだよ!その後のことは一緒に考えよう」と言ってくれた。つまりは、姫が生まれた後に自分が育児休暇をとってもいいということ。

仕事が決まってから断ることもできるので、挑戦する前から何とかなるのかと心配するよりも、ひとまずレジメだけでも送ってみようかと思っている。