子どものバイリンガルのための決断
カレッジでの仕事を、辞めようと思っている。
4月からの復帰予定だったが、現在妊娠7ヶ月に入り、カナダ学期末(6月末)まで、体が持たないかも知れないと感じ始めた。
予定日は、学期が終了してからだけど、万が一のことがあって、迷惑かけることになるのは気が引ける。
カナダでは、妊婦の人権が、随分守られてると感じる。基本的に、妊娠を理由に仕事を拒否されることはない。今回の仕事復帰も、迷惑かけるかも、と引け目を感じて辞める必要はない。カナダの女性は、妊娠してようとなんだろうと、仕事を続けることは、自分の権利と考えている。
私の場合、結局、生まれた後のことを考えると、私がある程度家に居た方がいいとの決断に至った。
デイケアにやる選択肢もあるが、0歳児を預かってくれるところは少ないし、あったとしても空きはない。
そして、何よりもデイケアにやり出せば、日本語は身につかない。
私は、自分の経験上、母国語以外の言葉をネイティブ並に操れる能力は、大きな財産だと感じている。
だから、子どもたちには、カナダで暮らしていても、日本語の読み書き能力までつけさせてあげたい。それが、グレと話合った結果、親としての教育への投資だと思っている。
"We want them to be how they want to be."
子どもたちが、将来、なりたいようになれる可能性や選択肢を、できる限り残してあげたい。
そのためには、一時的に自分のキャリアを諦めるしかない、と決断した。
オンラインで教え始めたこともあり、そこからもう少し、仕事を開拓したいとも考えている。なので、キャリア断念と思わない方がいいのかも知れない。
ラッキーなことに、子育ては、結構楽しい。
でもやっぱり、いざ退職届を出すとなると、寂しさというか、これでいいのかという思いはある。